エド「なぁ、大佐。大佐って資格試験の時、実技は何したの?」

ある日エドはポツリとそんなことを呟いた。


[ 焔の錬金術師資格試験 ]


ここは今日も平和な東方司令部。
昼食も終わり、午後からの仕事の間を皆は「またーり」と過ごしていた。

ロイ「ん〜、私は君に話してなかったか?」
エド「教えてもらってないから聞いてるんじゃん」
ロイ「それもそうだな。実技試験か・・・。
   あの時はやはり私らしく『焔』を出したね」
エド「焔?それだけ?」
ロイ「そうだ。そうあれは・・・・・」



―今からさかのぼること○年前−

軍人「これからこの部屋で実技試験をおこなう!」
ロイ「はい」

その日、まだ若きロイ・マスタングは
今まさに国家錬金術師資格試験を受けようとしていた。

軍人「本日はわざわざ大総統閣下がご覧になられている。
    だが、緊張なぞせず普段どおりにやりたまえ」
ロイ「はい!」
軍人「それでは中に入りたまえ。中で面接官たちがお待ちだ」

きぃ。

重苦しい扉を開けると中には数名の面接官と大総統が立っていた。

面接官「ロイ・マスタング君だね。入室を許可する。入りたまえ」

言われるままにロイは中に入っていく。

面接官「さてと・・・。それで君はどんな錬金術が得意なのかね?」
ロイ「火です」
面接官「火か、基本だね。だが基礎は大事なことだ。
    それで今日はどんな錬金術を見せてくれるのだね?」
ロイ「焔です」
面接官「・・・・・・・・・・馬鹿にしているのかね?」
ロイ「本気です」
大総統「ははは・・、いいじゃないか面白い。
では君の言う『焔』を見せてもらおうじゃないか」
ロイ「はい、わかりました」

そういうとロイは懐から手袋を取り出した。
そして面接官たちの前でそれをはめると、おもむろに指をこすり合わせた。

ロイ「たまやーーーーーーーーー!」
一同「!?」

ぱーん。ぱーん。

ロイ「火の玉ーーーーーーーーーーーーー!」

ひゅ〜、どろどろ・・・。

―――――――――――――――――――ごぉぉぉぉぉ・・・・。

軍人「大変です!いまの焔で2階の観客席(←原作でロイが座っていたところ)が
   火の海になっていますーーーーーーーーーー!!!!!」
面接官「なんだってーーーーーーー!?」


(数時間経過・・・・・・)

面接官「ふぅ・・・・やっと鎮火したようだね。
    それで君はあとどんな錬金術を見せてくれるんだい?」
ロイ「以上です」
面接官「?」
ロイ「以上がすべてです」
面接官「Σ(゜Д゜)」


(馬鹿だ・・・馬鹿がいる)
その場にいた一同(一部を除く)の心は一つだった。

ロイ「なんですか、その目は!火を馬鹿にしてはいけませんよ!!
   そもそも人間は火とともに進歩してきたんです。
その歴史はさかのぼること・・・・・・・・(以下略)」


・・・・。

面接官「(はぁ・・・)大総統閣下、この馬鹿どうしましょうか・・・」
大総統「合格」
面接官「えっ!Σ( ̄Д ̄)」
大総統「一つ覚えの錬金術師か・・・・それもよかろう(アニメ風)」
面接官「(ここにも馬鹿がいる・・・・・)」

――――――――――――――――こうして『焔の錬金術師』は誕生したのである。




ロイ「・・・・・・というわけだよ」

エド「(俺の苦労って・・・)」
アル「(ある意味凄い人だ)」
ホークアイ「(ため息)」
ハボック「(大佐、素敵だ・・・・v)」
フォルマン「(もっと火の歴史の話を聞きたかった)」
ブレダ「(軍に変わり者が多い理由がわかったかも・・・)」
フュリー「(僕、一生ついていきます)」

こんな連中が守っているのだから東方は平和なのかもしれない。
そう思わせるうららかな午後の話でした。







(あとがき)ドルフィンブルー様にささげます。
      すいません勝手にサイト内にあった「らぶ火な。」をモデルに
      書かせていただきました。あの大佐があまりにも素敵過ぎて・・・・v
      いらないと思いますが著作権利・その他は
      すべてドルフィンブルー様にささげさせていただきます!
      本当にどうも失礼しましたm(_ _)m

03.11.22 ヒビキ ミトリ


ななななんと!!!!!
ヒビキミトリ様がウチの駄漫画を素敵な文にして下さいました!!!!!!
報告受けた時はかなり舞い上がってましたよ。そりゃ怪しい位に(ヒィ
か・顔文字の使い方が異常に上手い・・・!(笑)素敵です!
あわわわわわ、有難う御座います…有難う御座います!!!!!

ヒビキ ミトリ様のHPはこちら
[
■ミトリズ■]



 

 

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